年齢には縛られたくない。けれど、割り切ってしまえば怖くない。
年齢なんて、単なる数字なだけ。
年齢に振り回されるなんてバカげてるでしょ。
誰が言ったのか、まったく覚えていないのだけど、やたらと記憶に残っているフレーズだ。
だけど、こんなセリフを事もなげに吐いてしまえるのはオトコの人なのかな? とぼんやりと考える。
オトコだから。とか、オンナだから。という議論をしたい訳じゃないけれど、やっぱり女の人は自分の年齢に縛られてしまうことがあるんじゃないかなと思う。それは、とても、生物としての雌、という意味において。
私自身はというと、年齢なんて関係ないでしょう? と思う反面、やっぱり縛られているところもある。
36歳、既婚。
子供は、いない。
子供を持たない、と夫と決めて、私自身は満足なのだ。夫婦そろって体調を大きく崩したこともある。子供を持つことがリスクになる、と思ってしまう以上、子供を育てずに暮らしていこうと決めたのだ。
私自身に、その気持ちには揺らぎはない。
だけど夫はどうなのだろう?
本当に、子供は要らなかったのか?
「子供が欲しいなら、私と別れて他の女の人と再婚してくださいね」と、何度か言ったこともある。
生物としての雄にも、年齢制限はあるだろうから。
年齢のことを考えると、ときどき頭をよぎる文章がある。
それは「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載されたもので、ほぼ日手帳にも、「日々の言葉」という毎日のちょっとした言葉として何度も掲載されていた。
それは、こんな言葉だった。
『自分の年齢を3で割って、時間に置き換えてみてください』
というもの。
この言葉自体は、学校を卒業する学生に向けて、先生が「贈る言葉」として発したものということだった。
18歳なら3で割ると6。
午前6時、まだ起きていない人もいる時間。
あなた達は、これから可能性に満ち溢れているのだと、先生は仰ったという。
私はいま、36歳。3で割ると、ちょうどお昼の12時だ。
午後から、まだたっぷり時間は使える。
お昼寝したくなるかもしれないけれど。
しがらみや生物としての制限は、あるだろう。
けれど、わたしはまだまだ、やりたいことがたくさんある。
1日が終わるにはまだ12時間もあるし、なんなら夜ふかししてやろうじゃないか。
年齢になんて、縛られたくはない。
だって、年齢は、たんなる数字としての指標なだけでしょ?
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