ひろこの睡眠学習帖

寝言のようなことばかり言っています。

私にとってブログとは、バッティングセンターなのだと思う。

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」

 

「とりあえず、アウトプットする機会を増やしてみよう」

ブログを始めた理由は、単純だった。ちょうど一年前くらいから、私は文章を書く技術を勉強し始めた。そこで何度も言われていたこと。それは「とにかく、たくさん書いてください。書かないと身につきません」ということだった。

 

確かに、その通りだなぁと思った。文章を書くことをまじまじと習うことって、自分の記憶を思い返して見ても、あまりないように思う。国語の授業では「作文」を書かせたり「読書感想文」なんかもある。文章を書くこと自体は多い。けれど、マルとか、バツとかはつけられるものの、具体的な指導を受けた覚えはない。文章なんて、誰にでも書けるように思えるけれど、やはりそうでもないと思う。文章を書くにも、練習が必要なんだと、三十代後半にしてようやく気がついたのだ。

 

文章の書き方を学び始めてすぐに、ブログを始めたわけじゃない。ブログを始めるのも、なんとなく「今さら」と思っていたし、そんなにしょっちゅう書くことなんて、あるのかなとも思っていた。ツイッターでも特に呟いていないし、Facebookも、自分から何かを発信している訳じゃなかった。自分の気持ちや、出来事なんかを文字にして発表することに、正直ためらいがあったからだ。なんとなく、恥ずかしい気がしていた。

けれど、一緒に文章の書き方を学んでいる人たちを見ると、とにかく書いている。書いて、書いて、びっくりするほど書いているのだ。よくもまあ、そんなに書くことがあるなあと思うほどに、だ。

 

そうして、私はようやく決心をした。

「とにかく書こう。アウトプットする機会を増やしてみよう」そう思ったのだ。

自分の感じたことや、体験を世間に晒すことは恥ずかしい気もする。けれど、世の中の人たちは私が思っている以上に、私のことなんて、どうでもいい存在なのだ。なんにも、気にする必要はない。そう思うようにした。だけど、実際にそうだと思う。電車で、隣に座っている人、前に立っている人のことを必要以上に意識なんてしない。眠ってもたれかかってきたり、雨に濡れた傘から垂れるしずくが、足にあったりしない限りは。

そうして、私はブログを始めた。

書きたくなる! というほどの衝動に駆られたことは、あまりない。いまだって、こうして出されているお題に対して、思うことや体験を書いているだけだ。

私にとってブログを書くことは、バッティングセンターに行くことと同じなのだ。ピッチングマシンの前に立つ、野球少年のように。出された球をどんどん打つ。打って、打って、打ちまくるしかないのだ。出されたお題に対して、とにかく捻り出したものを、どうにか文章にして、書き起こしていくしかない。書いて、書いて、書き続けるしか、才能のない私には上達はあり得ない。

書きたいと、腹の底から沸々と湧き上がってくるような想いは、正直なところ、まだないのだけれど。いつか、ホームランを打てるような強打者になりたいと思うからこそ、私はブログを更新するのだろう。