ひろこの睡眠学習帖

寝言のようなことばかり言っています。

私のからだは、たまごサンドでつくられている。

今週のお題「自己紹介」

 

自己紹介、と聞いて一番すぐに思い出すことがある。

それは、村上春樹さんの「雑文集」という本に書かれていること。

 

かなり前に読んだことと、私がぼんくらなため、解釈をまちがっているかもしれない。

「違う! 村上さんはそんなこと言ってない!」

とお怒りをいただいてしまうかもしれないけれど、

「自己について語るときに、カキフライ(すきなもの)を考える」という内容だった。(ように思う)

 

この文章を読んで以来、自己紹介をきちんとする場面になったら、

私は何について語ればいいのか、ぼんやりと考えていた。

 

カキフライは、わたしも大好きだ。

おとといも、夕飯にスーパーで値引きされていた

カキフライ弁当を買って

さらに、お総菜コーナーでも値引きされていたカキフライを買って食べた。

 

尊敬する村上春樹さんと同じ食べ物が好きだなんて、

本当にうれしいなあ、と冷たくなってはいるけれど

冷たくなっていても、やはりおいしいカキフライをもぐもぐと食べた。

 

万が一、何かの機会に、(いや、きっとありえないのだけれど)

村上春樹さんと食事をする機会があったとしたら

迷わずカキフライを食べに行きたいと思う。

 

自己について語るとき、本当はわたしも「カキフライ」を通して

表現したいと思ったのだけれど、

村上さんがもう、紹介されているしなあ……と考えて

ふと、私は「たまごサンド」かな? と思い当たった。

 

たまごサンド。

仕事の日の昼食は、たまごサンドを食べている。

もう、この一年ぐらい、ずっとだ。

これにはいくつか理由があるのだけれど、

単純に「好きだから」というのが一番おおきな理由だと思う。

 

仕事の日にたべる、たまごサンドは

職場近くのローソンで購入する。

220円。

耳を切られた食パン(おそらく8枚切りだろう)に、ゆでたまごペーストがたっぷりと挟まっている。

 食パンは、ほのかに甘い。

ゆでたまごのペーストは、マヨネーズっぽさが多く感じるけれど

なめらかな口当たりで、ぺろりと食べられる。

 

自宅での昼食も、たまごサンド率が高い。

土曜日と日曜日もたまごサンド。

 

ほとんど毎日、たまごサンドを食べている。

だけど、全然あきないのだ。

いつ食べても「ああ、美味しい」と思って食べる。

 

自宅では、手作りのたまごサンドだ。 

 

まず、はじめに。

ゆでたまごを作る。

しっかりと、固ゆでに。

根からのずぼら者のため

時間なんかは、はからない。

だいたいできたかなー? という程度まで茹でて

つめたい水につけておく。

 

食パンは6枚切りのものを一枚。

トースターがないので、魚焼きグリルでパンの表面をさっと焼く。

両面に軽く、焦げ目がつく程度に。

魚焼きグリルで焼くと、一瞬で真っ黒こげになることもあるため、

ここは、十分に注意して。

食パンが焼けたら、取り出して、薄くスライスする。

食パンのみみは、そのまま。

切り落としたりはしない。

どうせ、あとでたべるのだから。

スライスした食パンの表面に、練りからしを薄く塗る。

バターやマーガリンは塗らない。

これは、多分好みなのだと思う。

バターやマーガリンが、あまり好きではないのと、胃がもたれてしまうから、塗らないだけだ。

 

 

冷たい水からたまごを出して、

ていねいに、殻をむく。

ずぼらな人間だけれど、ここはていねいに。

殻のかけらが少しでも入っていると、食べたときに、とってもがっかりする。

まるで、当たりだと思って握りしめていたクジ引きが、ハズレだったときみたいに。

 

ゆでたまごを適当につぶして

マヨネーズで和える。

 

たまごペーストを、たっぷりと食パンの片面に塗りつけて

ほんのすこしだけ、粗挽きこしょうを振る。

 

そっと食パンを重ねる。

たまごサンドは、できあがりだ。

 

食べやすいように、カットする。

思い切って包丁を入れる。

一瞬でもためらうと、

食パンはグチャグチャになってしまうので

ためらっては、いけない。

絶対に。

 

息を止めて

一息に、サクッと。

 

半分に切ったら、

しろいお皿にのせて、できあがり。

さてと、いただきます。

 

根っからのずぼら者で

胃がもたれやすいくせに

ちょっとだけ刺激をもとめて

妙なところ神経をとがらせている。

 

そんな私ではございますが

どうぞよろしく

お願いします。