視点合わせること、視線をずらすこと。
毎日の暮らしの中で、
毎日同じことばかりが繰り返されているように感じてしまうことが、とても多い。
朝の準備の慌ただしさ。
生ゴミの処理。
駅までのぬかるんだ道。
雨にぬれて、ドロドロになった、タバコのポイ捨て。
生死をかけたレースのように、階段を全力疾走で駆け下りてくるサラリーマン。
遅れている電車。
毎朝の椅子取りゲーム。
朝の数時間だけでも、こうだなんて。
かぞえればキリがないけれど。
だけど。
同じ日常を歩いていても、違うものも見えてくる。
足元にすり寄ってくる、ネコの柔らかさ。
きちっとキレイに結べた、ゴミ袋。
ぬかるみの中にはえていた、つくし。
ポイ捨てをひろう、パトロールのおじいちゃん。
改札前で集合している今日の集いを楽しみしているおばあちゃん達の笑顔。
あたたかいお茶を、駅の自販機で買えたこと。
立っていたからみられた、車窓からのお花見。
何に、視点を合わせるか、
何から視線をずらすかは、わたしの、あなたの、こころ次第。
見たくないものは、ムリして見なくても
良いと思うのだ。
そんな時には視線をずらして、見たいものだけを選んでしまえばいい。
見たいものだけを見続けるのは、難しいと思うのも、こころ次第だし、
見たくないものの中にも、キラリと輝く宝石を見つけだすのも、こころ持ちひとつでガラリと変わると思うのだ。
道に落ちて、ドロドロになっているハンドタオルに、救われることだってある。
キレイに咲いた花を見ても、悲しみが込み上げてくることだってある。
すべては、受け止める、こころ次第。