ひろこの睡眠学習帖

寝言のようなことばかり言っています。

ほんとうの一人暮らしを始めてみて、分かったこと。

六畳一間のアパートで一人暮らしを始めたのは、18歳のときだった。 実家から離れた大学に通うことになり、受験のときに駅前で配られていたチラシの中から見つけた新築二階建てのアパート。家賃との兼ね合いもあり、その一階部分に住むことになった。 一人暮…

町内のアイドルだった、ゆず君のこと。

「うわぁ、可愛らしいねぇ」 ゆず君を散歩に連れていくと、かなりの確率で声をかけてもらっていた。 ゆず君とは私の実家で暮らしていたオスのチワワの名前だ。目の上の、人間だとちょうど眉毛のあたりの毛色が薄茶色になっていて「麻呂みたいやねぇ」と可愛…

うがい手洗い、忘れずに。

寒い、寒い、寒い。 一歩も家から出たくない。 ……できることならば。 だけど、そういう訳にもいかないので渋々ながらも仕事に向かう。 職場までは電車に揺られて1時間近くかかるのだけど、車内を見渡すとマスクをつけている人がかなりたくさんいる。五人にひ…

亀のような歩みだとしても、確実に一歩ずつ。

あれよあれよ、という間に2017年は過ぎ去ってしまった。「何があったかな?」と振り返ってみるけれど、なんだかあまり、思い出せない。 なんだかよくわからないままに、一年が過ぎてしまっている。もちろん、その場、その場では必死にやっているのだけれど。…

ひねくれ者の、ひらめく力。

「私は多分、あの人と友達になれないな」 このドラマを見たときの、主人公に対しての率直な感想だ。 医療ドラマといわれるジャンルはたくさんある。最近では「わたし、失敗しないので」というセリフで有名な米倉涼子さん主演の「ドクターX」が人気だろうか…

優しいだけでは傷ついてしまうのだとしても、優しさに救われたいと願わずにはいられない。

優しくて、あたたかい映像なのに。 その場面とともに語られる言葉には胸を打たれて、いつのまにか目の縁ギリギリまで涙がたっぷりと溜まってしまう。 まばたきでもしようものなら、ハタハタと溢れ落ちることは間違いない。 2017年10月からNHKで「三月のライ…

今年買って良かった本「蜜蜂と遠雷」

今週のお題「今年買ってよかったもの」 この本、もっと早くに読めばよかったな……。 これが、読み終えたときの感想だった。 私が読んでいる本にはかなり偏りがあるし、 正直なところ、一週間に一冊ほどしか本を読まない、というレベルである。 ただ、シリーズ…

6年前の、今日のこと。

あれからもう6年も経つのかー、とコーヒーを入れながらボンヤリと考える。 6年前の12月8日に、私が今働いているカフェがオープンした。 もともと、デザイン事務所を営んでいた社長が、ずっと「やりたいこと」として思い描いていたのがカフェの営業だったそう…

お金で買えない価値になるかどうかは、わたし次第だ。

今週のお題「今年買ってよかったもの」 今年買ってよかったもの。 それは、ずばり「体験」である。 買ったもの、というのはなにも「物体」だけには限らないだろう。 わたしが買った体験は「天狼院書店」という、一風変わった本屋さんが主催している「ライテ…

得意料理は味噌汁です、と言える日が来るだろうか。

今週のお題「得意料理」 得意料理はなんですか? と、聞かれたときにうまく答えられない。 18歳からひとり暮らしをしていたし、結婚してもう9年近くになる。その間何度も料理をしているはずなのに、どんなものを作ってきたかもあまり記憶にない。 ひとり暮ら…

もしも私がルパンなら。

今週のお題「芸術の秋」 「しっかし、ルパンよ。今回はさすがに無謀すぎやしないか? この展示会場にあるものを全て盗むっちゅうのは……」 「にょほほほほ。次元よ、オレ様を誰だと思ってんだ? かの怪盗アルセーヌルパンの孫、ルパァン三世だ。ムリだ、ムボ…

私にとってブログとは、バッティングセンターなのだと思う。

今週のお題「私がブログを書きたくなるとき」 「とりあえず、アウトプットする機会を増やしてみよう」 ブログを始めた理由は、単純だった。ちょうど一年前くらいから、私は文章を書く技術を勉強し始めた。そこで何度も言われていたこと。それは「とにかく、…

できることならば、一歩も家から出たくない。

今週のお題「休日の過ごし方」 月曜日から金曜日までミッシリと会社で働き、土曜日と日曜日、そして時折やってくる祝日が私にとって、いわゆる「休日」と呼ばれるものである。 しかし、フルタイムで仕事をされている主婦方には「あるある!」と共感いただけ…

カレの癒しは、時に厳しい。

柔らかく、ビロードのような滑らかな毛並み。 甘く、鈴の音色のような鳴き声。 香ばしく、ポップコーンのような、思わず口に含みたくなるような香り。 私を癒してくれる存在。 一緒に暮らしている、6歳の男の子。 愛猫のカリン。 ……しかし。 私にとって癒し…

「行くつもり」だと、いつまでたっても行けない場所。

今週のお題「行ってみたい場所」 その場所には、本当に行くつもりだった。 ずっと憧れていた場所で、ぜひとも一度行ってみたいと何度も繰り返し言っていた。同行者も、行ってみたいと賛同してくれたので、絶好のチャンスだった。 けれど、日程を決めるのに手…

母が作ってくれたお弁当のこと

中学、高校と給食ではなかったので、六年間いつもお弁当を持って学校に通っていた。 大人になった今ならわかるけれど、お弁当作りは本当に大変だ。 何よりも、早く起きなくちゃいけない。それを毎日、文句も言わずに作ってくれていた母に感謝したい。 感謝し…

ベッドで寝転びながらどうぞ! 秋の夜長におススメの3冊をご紹介

今週のお題「読書の秋」 いつも眠る前に本を読んでいます。めちゃくちゃ眠いときには、「読むぞ!」という気持ちだけあるものの、ページを開いて2行くらいで寝落ちします。ちょっと夜ふかししても良い、または少し早く布団に入った日にはかなり真剣に読んで…

彼らと旅にでたことを、私は後悔してはいない。

今週のお題「読書の秋」 たしか、ちょうど一年前ぐらいのことだ。 大学時代の女友達と久しぶりに会ってランチを食べた。 彼女とは、学部もサークルも同じで、もう15年近くの仲だった。 ふたりとも読者が好きだけれど、なんとなく読むジャンルが違っていた。…

この本を読むと、チョコボールを買いたくなる

今週のお題「読書の秋」 ここ最近、気になる本がたくさんある。秋だから、ということでもない。年がら年中、本を読んでいても、読みたい本、そして読めずにいる本がたくさんある。読めずに溜まっていく本のことを「積ん読」と、世間では呼んでいるらしい。我…

苦手だったおじいちゃんのこと

今週のお題「私のおじいちゃん、おばあちゃん」 私の記憶の中では、父方母方、両方ともにおじいちゃんは「偉そうにしている」という印象が残っている。 もちろん、戦前戦後を生き抜いてきた世代の人達だし、男の人が敬われるという時代だったから仕方がない…

海水浴とビックリマンチョコの後悔〜じんましん外伝〜

多分、小学三年生の頃だったと思う。 私の家族は年に一回、日帰りで海水浴に行っていた。大阪に住んでいたので、兵庫県にある須磨海浜公園という場所で、水族館を見た後に海水浴をちょっとだけ楽しむという今思えば結構ハードな旅だった。 私は魚を見るのも…

実録! 原因不明のじんましんとの戦い 膠着状態編

アレグラを朝晩欠かさずに飲む生活にも慣れてきた今日この頃。 じんましんの発生状況はそれほど変わりばえしません。 hirokoko121.hatenablog.com ただ、やはりお薬を飲んでいる方がじんましんの発生は少ないとは思います。お薬を飲む前は右ひじに3つ出てた…

実録! 原因不明のじんましんとの戦い 死闘編

なんとなく、腕にじんましんが出たなー、と気楽に考えていた7月下旬。 hirokoko121.hatenablog.com ほっといたら治るやろ、と甘く考えていました。 が、しかし。 その日を境に、ぽちぽちと赤い発疹が出てくるように。初めのうちは「あー、蚊に刺された!」と…

実録! 原因不明のじんましんとの戦い 序章

今日は、あまりにも個人的な問題なのですが、ちょっと記録的に書いておこうと思います。 もともと、子供のころから、記憶として残っているのは幼稚園ぐらいのころから。 私は、原因不明のじんましんが出ることがありました。 縄跳びをしながら、ひとりで遊ん…

思い出という名前のお守り

「もう、これ使わないなあ……」 箱の中に入っている物を一つずつ手にとってみては、また同じ場所にそっと戻す。 さっきから、その繰り返しばかりで、一向に掃除は進まない。 今の家に引っ越してきて、もう六年も経とうとしている。 それなのに。 「とりあえず…

毎日繰り広げられる、ちょっとした攻防戦

「ねぇ、起きてよ。ねぇ、起きてよ。ねぇねぇ」 ……しつこいなぁ。 いったい、いま何時なんだろう? ビッタリとくっついて、離れないまぶたを無理やりこじ開けてみる。枕元に置いてあったスマホを手探りで持ち上げて、ホームボタンを押す。真っ暗闇には刺激的…

指先と心の共通点

「それ、手でちぎっちゃダメだよ!」 無意識のうちにしていた私の行動に、そばにいた友人がギョッとしていた。 癖、というほどでもないけれど私はいつも指にできた、ささくれを引きちぎってしまうのだ。 友人に止められた、まさに今もそうだった。左手の親指…

何にでもなれる世界で、何をして遊ぼうか?

「じゃあ、順番に考えてね! 良かったら、花マルあげるからね」 むじゃきに笑いながら、大人三人に向けてお題を出してくる小学三年生の彼女。 うーん、どうしよう……。 困ったなぁ……。 私と、あきちゃんは顔を見合わせる。 「ふたりとも、付き合わせちゃって…

夏の終わりの夜をみる。

「あっという間に夏も終わりだなぁ……」 誰に、というわけでももなくポツリとつぶやく。 2017年の夏は、本当にいつの間にか終わりを迎えることになった。 ありがたいというか、なんというか、仕事が忙しく立て込んでいてお盆休みも返上で毎日仕事に行った。 …

なんだか、海に行きたくなる。

「夏」そのものがテーマという映画じゃない。 けれど、この映画には夏の空気がたっぷりと含まれている。 痛いぐらいに照りつける日差しや、汗をかいてべたべたする肌。 そして、風の中に感じるまとわりつくような潮の香り。 映画「海街diary」はどのシーンを…